今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その240)大判きつねそば

f:id:socius_lover:20200210072617j:plain


「この油揚げ、大きいね」。家族の声に改めて見ればたしかに大きい。よく前を通る店なのに、この食品サンプルは見逃していた。


いろいろ見ているようで、結局ニンゲン自分の見たいものしか見ないんだな、と猛省。こいつは一回試してみるべきだと、オヤツがてら実食。


サンプルに偽りなく、丼ぶりからはみ出さんばかりのど迫力。このキツネなら虎の威を借りるまでもないだろうね、いわば九尾の狐ですな。


そんな油揚げを、ちょっとめくってそばを持ち上げる。麺、ツユは勝手しったる安定の梅もと味。七味を振りかけてスルスル食べて、いざ油揚げ。


ガブリといけば、意外なことに常温で、冷たく感じる。このコントラストは楽しいけど、もう一口ガブリと食べて、ツユに漬け込んでおく。


全体としては、ツユと油揚げの具合が赤いきつねに似てます。これは、これは私にとっては最上級の褒め言葉なんですよねー。語彙が貧困だ。


やがて油揚げはふっくらツユを吸い、どうぞ食べてくださいと言わんばかり。よっしゃよっしゃとかぶりついて、油とツユのハーモニーを楽しむ。


家なら油揚げからツユをチューチュー吸っては、またツユに漬け込んでふやかす「ネコノヒー」作戦をとりますが、さすがに外食なのでガマン。


いつもの通勤動線に、自分では気がつかなかった刺激があるものですね。いっそ、券売機の端から順に食べるくらいしてもいいかも?


ごちそうさまでした。