今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 163)清流地鶏南蛮定食

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信号機の気まぐれに任せて歩みを進め、ふと気づけば人気の定食屋に行列がない。ひょっとするとと覗いてみれば、カウンターの隅があいている。


こいつはラッキーと滑り込む。ランチタイムだというのに予約客も多く、人気が窺える。さてさて、せっかくのチャンス、悔いなく食べよう。


ひとしきり悩んで、清流地鶏南蛮とやらを注文。清流ってなんだ、四万十川かな、なんて調べると岩手の地鶏のようす。高まる期待、鳴るオナカ。


料理が来るまで、カウンター越しに大将のキビキビした動きをチラ見。鳥の揚がる音と微かな油の香りは、ランチのプレリュードとして最高です。


やってきました地鶏南蛮。甘辛いタレが特長の宮崎のチキン南蛮とは違うネ。サラッとしたタルタルソースをかけて、まずはひと切れパクリ。


揚げたての皮はカリカリして、ご飯泥棒の名がふさわしい。ちょっと酸味がきいた、フレンチドレッシングのようなタルタルも味をひきたてる。


ミニサラダをパリパリ食べ、香の物をポリポリかじり、赤だしをズルズル飲む。ここにおろし明太子が加わるんだから、くっ、ご飯が足りないっ。


赤だしの響きだけで、おいしさのグレードが上がる気がするよ。ちょっと苦味を感じる赤だしを飲むと、油っこさがリセットされるのが不思議。


さて、主役はもちろん地鶏南蛮。カリカリ食べては、もぐもぐご飯を食べる。噛めば噛むほど地鶏の味がしみてきて、やめられない、とまらない。


当たり前ですが、あっという間に完食。滞在時間はともあれ、ランチとしては 120 点。胃もたれ上等、悔いのないおいしさでした。


ごちそうさまでした。