今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 257)チャーシューメン

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アラフィフならば、ゴルフスイングは「チャー、シュー、メン」で行うはず。いやまあ、レッスンで直されてるかもしれないけど、基本はね。


ちばてつやの名作「あした天気になあれ」の主人公・向太陽が、ゴルフスイングを学ぶ際、好きな食べ物になぞらえてテンポを覚えたわけです。


ゴルフ人口の減少はさておき、かつてチャーシューメンはごちそうでした。右から始まるラーメン屋のメニューなら、最後尾の左端に待ち構える。


昨今は、二郎系を中心にこれでもかといった肉系ラーメンが多いけど、かつての憧れは捨てられない。何というか、在りし日の宮沢りえ的な。


さて、こちらでも麺類は焼きそば、ラーメンから始まり、タンメン、もやしそばと来て、チャーシューメンは五目そばと並ぶ最高位につけている。


いいのヨ、脂がトロトロしてなくても。繊維がキシキシしてて、歯に挟まっちゃうようなチャーシューでさ。昭和ノスタルジーで、いいんだよ。


やってきたのは、ザ・チャーシューメン。黄色い卵麺に、黒い鶏ガラスープ。具材といえばネギ、メンマ、ナルト、ノリの歴戦の猛者、同志たち。


主役のチャーシューは充実の5枚。ライスつきなら按分を考えるけど、何はなくともまずひと口。うーん、ギッシリ、赤身のおいしさです。


ツルツル、もぐもぐ。淡々と食べる。あの頃の未来で、憧れのチャーシューメンをためらうことなく食べる。噛むほどに滲み出る肉の旨味たるや!


あっという間に食べ終え、丼ぶりの底にメンマがないかつついて確認。おっ一本発見。ひとしきり終えると、お茶を飲んで店をあとにする。


宮沢りえは高嶺の花のままだけど、チャーシューなら手が届くな。オトナになるのも悪くない、そんなことを思うランチタイムでした。


ごちそうさまでした。