今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 259)ごぼう天そば

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旅の醍醐味は食事である。土地の雰囲気を味わうなら、胃袋にきくのが一番いい。文字通り、腑に落ちるってことです。とか言って横浜ですけど。


そりゃ横浜だって立派な三百万都市。地方から来たならステキな観光地ですけど、東京からだと通勤圏だし、小旅行と言うのですら牽強付会気味。


ともあれ、普段の行動範囲にない店を覗くのは楽しい。小売店はどこも金太郎飴のように同じ風景だけど、飲食店はかろうじて土地の個性が残る。


長々と前口上を述べましたが、こちら相模鉄道横浜駅構内にある「星のうどん」です。券売機の前に立ち、ワクワクしております。


博多風うどんを出すらしく、とり天、野菜天、ごぼう天など魅力的に居並ぶ。おっ、だましあいうどんなんてあるぞ。きっとムジナだろうなァ。


いくら悩んでも胃袋はひとつ。ウシに生まれたかったなんて思いつつ、ごぼう天を選択。普段使いの立ち食いそば店ではみませんから、ごぼう天。


食券を提出すれば手早く調理が行われ、水を入れる間もなくマイうどんの完成。ふふふ、つゆだけでなく、思わず笑顔もこぼれそうです。


澄んだツユがいかにも西のもの。ズズッと飲めば昆布、かつお節、煮干しなど淡麗なダシの深みがステキやん。思わず二度見ならぬ二度飲み。


私はどちらも好きだけど、あちらの人たちが、東京のうどんは黒いって嘆くのがわかる気がする。中間の名古屋に至っては、味噌で煮込むけどサ。


ともあれ、シャキシャキのネギ、モチモチのうどん、ザクザクのごぼう天がどれもおいしい。特にごぼう天はツユに漬かってもまったく崩れない。


卓上のすりおろしショウガで味変して、あっという間に完食。近所にほしいな〜こんな店。出先で食べたから、味わいも何割か増しなのかもね。


横浜へ行って博多うどん食べてる私に旅情を語る資格なんてありませんが、大事なことだからもう一度言います。旅の醍醐味は食事である(笑)。


ごちそうさまでした。