今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 169)フライ盛り合わせ定食

f:id:socius_lover:20200318122802j:plain


盛り合わせ定食という響きにはロマンが詰まっている。刺身、フライ、シェフの気まぐれ。アタマに付くのがなんであれ、ワクワクが止まらない。


で、本日のフライの内訳はアジフライと白身魚フライ。白身魚ってざっくりだけど、日本人になじみのない名前だから、あえて書かないのかな。


カウンター席を陣取ればいい匂いに焦らされる。待つ時間もデートの時間のうち、なんていうからには、食事だってもう始まっているのだろう。


お隣さんは刺身、テーブルさんは鯛のカブト煮。次々と配膳される定食を横目に、私のフライがチリチリと揚がっている音がして、耳まで楽しむ。


さて、揚げたてのアジフライ。しかも2尾とはありがたい。まずは何もつけず、パクリ。衣のトゲトゲもさることながら、アジの旨味がぎっしり。


ご飯をかき込んで、ふた口めはしょう油、お次はタルタル、今度はカラシ、なーんて噛むごとに滲み出る海の香りに夢中で、ご飯がススムくん。


さて白身魚。タラやスズキならそう名乗るだろうし、ホキあたりかな。こぶりなのでタルタルをつけてひと口でパクリ、正体はともあれおいしい。


フワフワキャベツを要所要所で食べて、口をサッパリさせる。みそ汁、香の物、ヒジキの小鉢などご飯のお供が多くて、困るくらいの充実っぷり。


夢中で食べ終えたところでふと気づく。お茶がきてないや。カウンター奥の大将に直接頼んじゃったからだ。よくみれば、おしぼりも貰えるのか。


まあ、いいや。今さらお願いするのもなんだし、キャベツの残りをつついて席を立つ。おいしいは正義だな、オナカいっぱいだと、大らかになる。


ごちそうさまでした。