自販機で買えるダシがある。ペットボトルで売られていて 800 円。物珍しさとアゴだしにひかれて思わず購入。アイデアマンがいるもんだ、感心。
で、ダシの味がよくわかるうどんをつくる。ダシだけ味わうより、うどんをすすって鼻に空気を抜いたほうが、より実力がはかれる。気がする。
細麺をあらかじめ器に盛りつけ、ネギを散らしておく。ダシは8倍くらいに薄めて、お揚げとともに温める。匂いもいいけど、黄金色が美しい。
グツグツいったところで、丼ぶりに入れていく。市販の揚げ玉を散らすと、すぐにグングンとダシを吸ってまぁるく膨らむ。うん、おいしそう。
まずはダシをひと口。味見したときより温度が下がっているので、複雑な調合だとわかる。アゴってトビウオだっけか、間違いない味になるよな。
コシのない流水麺は、主張が弱いがゆえに濃密なダシによく合う。七味をかけて味変が楽しく、もろもろの揚げ玉、ダシを吸ったお揚げも嬉しい。
いや、いいっすね、自販機ダシ。滅多にみかけないのが難ですが、定期的に飲みたくなる、ドクターペッパーのようなクセになる味です。
ごちそうさまでした。