昔ながらのカレーハウス。喫茶店ではなくカレーハウス。駅前なのにシャッター商店街になりかけの街並みに、実に自然にとけこんでいる。
CoCo 壱が出てくるまで、カレーって全国チェーンの決め手がなかった。神保町は特殊だけど、町ごとの喫茶店がカレーを出してたような記憶。
こちらは今はお持ち帰り営業に特化しているらしい。遅いランチだけどカレーなら軽いかな、基本のポークカレーにコロッケをつけちゃおうかな。
さて、テーブルで紐解けば、いかにもカレー用といった容器に、茶色と白のコントラスト。よく見ればスライスされた茹で卵ものっているゾ。
まずはカレーをチラリと味見。以前食べたときも思ったけど、家庭カレーの最極北といった辛みのきいたカレー。でもしっかり旨味もあるのよね。
で、コロッケをご飯に移し替えスプーンで割りすすめる。プラスチックスプーンは頼りないけど、なんとかひと口大にして、パクリと放り込む。
ザ・コロッケ。料理上手なお母さんがつくったような、原風景のようなコロッケ。カレーなしで、単独でおいしい。あえて言えばソースが欲しい。
あとはパクパク食べてゆく。ご飯をすくっては、カレーを少しつけてモグモグ。溶けたタマネギがかすかな甘味だけど、額に汗かく旨辛さです。
適宜お茶を飲まないとこなせない、パンチのきいた味わい。CoCo 壱が業務用オーソドックスの極みなら、こちらは家庭の味の延長上の最先端。
旨い旨いと食べすすめ、途中で茹で卵をオアシスがわりに食べる。黄身が甘いのが嬉しい。ラッキョウの甘酸っばさもカルピスのごとき清涼感。
いや〜こういう店があるのが商店街の奥深さ。普段はシャッター商店街気味だけど、おばちゃんが元気なうちは頑張ってほしいなぁ、と祈念する。
ごちそうさまでした。