今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 299)自家製・コンビーフのスパゲティ

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かつて明大前にあった喫茶店「とうほう」。今は再開発でなくなってるけど、あの界隈の学生にはボリューム、雰囲気込みで人気があったと思う。


食事のメインはスパゲティ。セットは 100 グラム、B 200C 300Z 600のメニュー体系で、お好みのスパゲティに、ワンドリンクがつく。


学生時分はそれなりに量を食べたけど、挑戦したのは C まで。それでもかなりのものだった。バイト代の入ったタケシが Z を食べてたっけな。


お好みのスパゲティといっても、さすがに専門店だけあってカルボナーラ、バジリコ、ナポリタンのメジャーどころに加え、コンビーフもあった。


実家では食べたことのなかったコンビーフ。上京したばかりの田舎モンの私には、えらく都会的なメニューに映った。さすが大都会東京だ!  と。


繊維質でホロホロの塩っぱい肉、アルデンテでくっきりした食感のスパゲティ、初めて目にするタバスコ、黒くて苦くて甘いアイスコーヒー。


ゲームテーブルに置かれたスパゲティをズルズル食べながら、取り止めもない話をして、腹ごしらえが終わると、雀荘ミスチョイスに向かう。


そんなセイシュンの食卓を思い出すコンビーフのスパゲティ。とうほうではキャベツは入っていたか定かでないけど、栄養を考えて加えておく。


クルクル巻いて食べれば、うん、おいしい。お店のは、もっと麺がピンとしていて、汁っぽさもなかった。こればかりは炒め技術の違いだな。


あの頃が懐かしいと思っても、実は平成初期なんだよね。バブルが抜けて静かになった頃。昭和は遠くなりにけり、いろいろ思う令和の初夏。


ごちそうさまでした。