暑くなると、やはり冷たい麺が食べたくなる。明け方から寝苦しかった朝だと更なり。冷たいモンばかりじゃいかんけど、一食くらいはよかろう。
こちらでは、たぬき、きつね、山菜の3種の神器が待ち構えている。どれもおいしそうで、捨てがたい。すると全部盛りの「三色」しかないなぁ。
実際のそばをみれば、三色どころか、レインボーカラーと見まがうばかりの色鮮やかな盛りつけ。トレイをいそいそおし頂き、箸をパチリと割る。
ワサビをヘリにちょいとつけて、スルスルと溶かす。ワサビのきいたあたりのそばを持ち上げてズルリッ。朝の茹でたて、しめたてがおいしい。
自家製麺に濃いのつゆがよく絡む。夏が来た! と渡辺美里ばりに歌い出したくなるような、喉が喜ぶ爽快感。あぁ、今年も生きててヨカッタ。
たぬきはスナックのように、サクサクと軽い。
山菜はクキクキ歯ざわりよく、滋味あふれる。
キツネは甘〜く煮つけてあり、舌触り滑らか。
冷やし系に共通のキュウリ、錦糸卵、ワカメはいぶし銀のはたらき。もちろん、ネギや紅生姜もいい薬味で、つゆを飲み干す勢いで食べ尽くす。
いやー、ハイレベルかつお値打ちな食事どきでした。そば湯を飲むか刹那悩むも、汗をかくのがはばかられ、グラスの水をグイッといただく。
ごちそうさまでした。