今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 204)なめろうフライ定食

f:id:socius_lover:20200617154659j:plain


すっかり揚げ物腹の昼下がり。黒板の定食メニューをみれば、見慣れない「なめろうフライ」の文字が。物珍しさにトンカツ、鳥からを却下する。


なめろうといえば、アジの刺し身を味噌や薬味とたたいた、おいしい酒のアテといった印象。生でイケるものをあえてフライに。実に楽しみだネ。


カウンターでずっと大声を張り上げてるオジサンが、私の注文が通るのを聞いて「なめろう? 揚げて食べるもんかねぇ」と、くさしている。


悪意なく、思ったことを言うタイプだな。目の前にメニュー考案者の大将がいるのにねぇ。まあ、そんなオジサンにはお構いなく、定食が到着。


見た目はなんの変哲もない丸いフライ。4つあるのでまずは何もつけずにサクリ。魚の旨味と大葉の香りで十分おいしい。こいつは大正解だな。


ふつうのアジフライがアジのステーキならば、なめろうフライはメンチカツっぽい。残る3つは、2個をソースで、1個を醤油で食べようかな。


先ほどのオジサンも、自分の定食が到着したから少し静かになったし、ゆったりと食べ進める。お昼ごはんはお気楽に、自由に食べたいよね。


こちらは和食屋さんだけに、味噌汁はダシがきいておいしく、ご飯もつやつや乳白色でおいしい。小鉢も、漬け物も、すべてが幸せの種なのだヨ。


大声オジサンとプラマイでややプラス。成功のランチタイムと言えるでしょう。いろんな経験するもんだ。店を出れば、夏の気配だ、すっかり。


ごちそうさまでした。