専門店ではない、何でも出す定食屋さん。野菜炒め、焼肉などの定食類はもちろん、カレー、チャーハン、かつ丼、中華丼などの男メシもそろう。
そして麺類の部にはラーメン、タンメン、五目そば、チャーシューメンが居並ぶ。今日はあえてみそラーメン、そういえば食べたことなかったナ。
昼下がり、AM ラジオが静かに流れる店内はまったり。食事を終えた常連が、高齢の大将を気づかって、カウンターに下膳するのもこの店の風景。
カラカラ、奥でおかみさんが中華鍋を振る音に期待は高まる。ここは野菜炒めやタンメンの野菜の盛りがいいから、きっといいことがありそうだ。
やがてやってくる、みそラーメン。大将がわざわざ胡椒の蓋を開けて、そっと置いてくれた。みそには七味派でしたが、今日ばかりは胡椒派です。
タンメン同様、多くの野菜がのせられており、予想通りでにんまり。スープをひと口飲むと、サッポロ一番に似ていて、心底うまいと心が叫ぶ。
野菜炒めは、もやし、玉ねぎが多くて、スープにも甘さがしみでてる。麺はオーソドックスな黄色い細縮れ麺。おいしいな、素敵な昼下がりだな。
ビールが欲しくならない、私としては不思議なラーメン。野菜は歯ごたえシャキシャキで、麺をすするついでにズルリとはいかず、主張している。
麺、野菜、スープを三角食べしていくうちに、汗がじんわり、胃は満タン。非チェーン店ならではの盛りのよさ、こういう店は、ありがたいな。
コロナ騒ぎで、神保町辺りでは老舗がどんどん店仕舞いしている。こちらはお孫さんもたまにみるし、自宅兼用っぽいから、まだ、大丈夫かな…。
また食べにこよう。ごちそうさまでした。