今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 315)証誠寺そば

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証、証、証城寺、証城寺の庭は、

つ、つ、月夜だ、皆んな出て来い来い来い

オイラの友達、ぽんぽこぽんのぽん


たぬきと月見が同時に味わえるたぬき玉子そば。たぬきが月見をするならば「証誠寺そば」と呼ぶべきではないかと、ひとりで言い張ってます。


さて、テレワークも長かったので、こちらは久しぶり。開店一番客だね。食券を提出して、ラジオを聴きながら茹であがりを待つ、贅沢な時間。


3分ほどして、大将と目が合って、わが朝ごはんを受け取りにいく。いつも通りの、熱め、濃いめのつゆに白身をまぶし、ツルリと飲んでしまう。


せっかくの月見だから、白い雲が広がるのは野暮ですからね。七味を振って、茹でたての黒っぽい田舎そばをたぬきと絡めつつ啜り込んでいく。


半分ほど食べると、漆黒のつゆに、まん丸なジンライムのようなお月さまが浮かんでいる。食べごろだなと箸でひと突きすれば、黄身が溶け出る。


とろりとした黄身を絡めつつ、残りの蕎麦をやっつけ、つゆの暗闇に紛れた、たぬきたちをかき集めてゴクリ。さて、狸囃子の時間はおしまい。


すると現場の職人さんがぞろぞろ来店、人気店の宿命だね。長居は無用、グラスの水を飲み干しておいとま。うまいは正義、お値段以上でした。


ごちそうさまでした。