今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 317)天玉そば

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天気がいいと箱根あたりに日帰りしたいよね。ロマンスカー、登山鉄道、ロープウェイ、遊覧船などなど、男子の好きな鉄分が詰まっている。

まだまだそんな物見遊山な気分ではないので、せめて営業を再開した近所の箱根そばへと。名物のコロッケそばもいいけど、今日は天玉にしよう。


食券を提出して、呼び出しを待っている間、店内を見るともなしに見ていると、箸がすべて個包装の割り箸に変わっているのに気づく。なるほど。


そう思ってみれば座席の配置もそれとなく変わっているし、これが新しい日常ってヤツだね。ともあれ、番号が呼ばれたのでそそくさと受け取る。


おお、迫力のかき揚げ。まずは玉子の白身をダシとともにつるりといただく。箱根そばのダシ、久しぶりだな、ちょっと甘めで、胃にしみわたる。


さて、かき揚げを箸で突き崩し、ガブリといただく。タマネギ、にんじん、大葉あたりが主力のかき揚げは、野菜の甘味がすごくよくわかる。


ダシがしみたトコ、サクサクのトコ、2度楽しめるのもいいよね。もちろん主役のそばは、安定の箱そばクオリティ。ツルツル、うまうまです。


で、半分食べたあたりで玉子の黄身をやぶると、そばに黄金のヴェールがかかり、濃厚かつ芳醇な、そば 2.0 にクラスアップ。たまらんです。


久しぶりの箱そば、やはりおいしい。外食の風景は変わってしまったけど、アイデンティティの確認ができる変わらない味のありがたみを知る。


ごちそうさまでした。