家人に確認すると、夕食は豚肉とのこと。ならば昼は魚がいいナ。定食屋のカウンターに陣どって黒板メニューを睨み、サバの塩焼きに一目惚れ。
グリルを洗うのが面倒なので自宅ではあまり魚を焼かない。ゆえに外食でチャンスがあれば、焼き魚を狙います。はて、さばはいつ以来だろうか。
注文が通ると、カウンター席の真ん前、大型の業務用グリルにさばが納められる。これが私のためのさばだと思うと愛おしく、じっと見つめる。
親が北陸生まれだからか、さばは食卓に上がらなかったな。でも福井ではさば街道とか有名だし、たんに好みの問題だったのかもしれないネ。
酒を覚える歳になり、居酒屋でさばと出会いました。塩焼き、味噌煮、〆さば、バッテラ。どう料理してもおいしい。竜田揚げなんかもいいよね。
さて、今回は塩焼き。焦げまで見目麗しきさば。箸を入れれば身離れよく、ひと口食べればふっくら、ホクホク、締まった身の歯ごたえやよし。
グリル焼き立てなので、皮までパリパリおいしいゾ。きっと、遠赤外線的なアレなんだろうなぁ、自宅のグリルとは一線を画している気がする。
温暖化なのかなんなのか、サンマが不漁で高価ときくし、あじだの、さばだの、庶民の魚でも油断はならないので、しっかり味わっておかなきゃ。
おっ、小鉢はところてん。カラシをちょっぴり溶いて、酸っぱさを楽しむ。小さい頃の、ところてん突きの手伝いがなんとも懐かしくなりました。
何というか、和食は正しい食事という気がする。もちろん、ラーメンもイタリアンも牛丼も正しいけど、中年のカラダにきく医食同源な感じがサ。
ごちそうさまでした。