今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 221)さばの塩焼き定食

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家人に確認すると、夕食は豚肉とのこと。ならば昼は魚がいいナ。定食屋のカウンターに陣どって黒板メニューを睨み、サバの塩焼きに一目惚れ。


グリルを洗うのが面倒なので自宅ではあまり魚を焼かない。ゆえに外食でチャンスがあれば、焼き魚を狙います。はて、さばはいつ以来だろうか。


注文が通ると、カウンター席の真ん前、大型の業務用グリルにさばが納められる。これが私のためのさばだと思うと愛おしく、じっと見つめる。


親が北陸生まれだからか、さばは食卓に上がらなかったな。でも福井ではさば街道とか有名だし、たんに好みの問題だったのかもしれないネ。


酒を覚える歳になり、居酒屋でさばと出会いました。塩焼き、味噌煮、〆さば、バッテラ。どう料理してもおいしい。竜田揚げなんかもいいよね。


さて、今回は塩焼き。焦げまで見目麗しきさば。箸を入れれば身離れよく、ひと口食べればふっくら、ホクホク、締まった身の歯ごたえやよし。


グリル焼き立てなので、皮までパリパリおいしいゾ。きっと、遠赤外線的なアレなんだろうなぁ、自宅のグリルとは一線を画している気がする。


温暖化なのかなんなのか、サンマが不漁で高価ときくし、あじだの、さばだの、庶民の魚でも油断はならないので、しっかり味わっておかなきゃ。


おっ、小鉢はところてん。カラシをちょっぴり溶いて、酸っぱさを楽しむ。小さい頃の、ところてん突きの手伝いがなんとも懐かしくなりました。


何というか、和食は正しい食事という気がする。もちろん、ラーメンもイタリアンも牛丼も正しいけど、中年のカラダにきく医食同源な感じがサ。


ごちそうさまでした。