アシタバ。なんだかジブリ映画に出てきそうな名前だけど、漢字で書けば明日葉。伊豆諸島や房総半島で自生しており、食用になるありがたい草。
大島や八丈島の名物らしく、青汁の原料に使われるほか、天ぷらにするとほろ苦くておいしい。香草と思えば、なるほど好きな人には堪らない味。
姿かたちを見ると、よくこんな葉っぱを食べようと思ったもんだという普通の草。でも、雑草という名の草はないとの言葉どおり輝く場面がある。
高幡そばは久しぶりだね。まずはツユをごくり、七味をパラリ。大きな天ぷらはツユに漬け込んでおいて、そばをたぐる。ズルズル、おいしい。
さて、メインの明日葉天。揚げおきだからさっくり感はないけど、崩しながら食べれば、ほろ苦さと青臭さが鼻腔をついて、嬉しくなっちゃう。
すき焼きの春菊、ふきのとうの天ぷらなど、苦みがおいしいのはオトナの特権ですね。お子ちゃまにはわかるまい、アラフィフの密かな愉しみ。
汗をぬぐい、グラスの水を飲み干し、そそくさと下げ膳。今日のエネルギー、明日葉の栄養素、さらには油による胃もたれを得て、街へ飛び出す。
ごちそうさまでした。