昼下がり、スーパーへ向かう道。住宅街に溶けこむお蕎麦屋さんがある。晩ごはんまでの腹具合を考えると、寄り道は厳しいかな、また今度な。
なんて自己完結していると、店頭に素敵な色紙を見かける。大将が書いたのだろうか、ギザカワユス。こんなの見せられたら食べざるを得ない。
こういうのをマーケティングの勝利というのか。吸い込まれるようにのれんをくぐると、客がはけた後でおかあさんがドラマの再放送を見ている。
ミニ牛丼、おにぎりなど素敵なサイドメニューにひかれるも、初志貫徹で冷やしたぬきのみ。奥に消えたおかあさんのかわりにドラマを見て待つ。
壁をみれば、切干大根、きんぴら、ひじき、昆布煮などおつまみも充実。どこまで惑わせるんだ。でも、買い物前だしビールは我慢するのだヨ。
さて、冷やしたぬき。揚げ玉は当たり前。あとはイラストどおりにのり、キュウリ、カニカマ。謎の黒い部分はワカメですか、なるほど納得です。
たぬきはしっとり系か。つゆは非酸っぱい系なので、そばの香りがよくわかるね、二八かな。かなりのボリューム、ビールなしでよかったヨ。
スーパーカブが店頭でスタンばる街そば屋。ラーメン、鍋焼きうどん、瓶コーラを取り揃える昭和な佇まい。こういう時間が明日への活力だよね。
さてスーパーに寄って帰るかな。こんどはきつねも食べにこよう。できればオナカをすかせて、ビールもやりたいな、な〜んて贅沢言ってます。
ごちそうさまでした。