今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 229)自家製・ローストビーフ

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ローストビーフというと、ホテルブッフェで恭しくいただくもの。牛肉の輸入自由化前、昭和生まれとしては、憧れのハレの日のメニューです。


ともあれ、赤みが残り、薄〜くスライスされたローストビーフを、甘辛いソースにつけてガツガツ食べたいという願望だけは常に持っています。 


で、買ってきました、牛ブロック500グラム。豚ブロックと違って、意外に取り扱いがなく、スーパー3軒目にしてようやくの邂逅でした。


しばらく台所の片隅で待機させて常温にして、フォークでプスプス穴を開け、塩胡椒、おろしニンニク、ショウガをすり込む。おお、滲みそう。


大鍋に湯を沸かす間、フライパンに火を入れて、各面2分ずつ焼き色をつける。基本、縦だか横だかわからないビフテキだから、もう美味しそう。


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大鍋は沸騰前に火を止めて、粗熱をとりジップロックに二重に封じた肉をドボンと入れる。あとは30分待機です。うまいこと頼むぞ、余熱。


ネットレシピのいいとこ取りというか、素人なりに楽を選んだ手順です。長めに漬けるけど、自家製だし、真っ赤なとこはなるべく残したくない。


醤油、お酒、ニンニク、生姜を煮詰めてソースを用意して、フライパンを洗ううちに30分経過、ついに厚切りしてもOKなマイビーフの完成です。


厚切りしつつ、皿に並べてゆく。切り損ねをつまみ食いすると、すでにおいしい。ソースをかけてつまみ食いすると、さらにおいしい。成功だ!


キシキシといかにも固まり肉といった歯応えで、味つけも淡白で旨みがよくわかる。ちょっと火が通り過ぎたかな、と思うけど上等、上等。


珍しく調理過程が長文になったけど、そのぶん愛おしい。苦労しただけビールがうまい。牛飲馬食、楽しめました。正確に麦飲牛食ですけどね。


ごちそうさまでした。