あなご? ああ、マスオの同僚ね。あんな顔してまだ若いんでしょ? なーんてイメージ。鱗なしウネウネ界隈で、うなぎに比べると影は薄い。
そんな書き出しの記事を書いたのが7月。
https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2020/07/21/070400
だけど、あなごにはあなごのよさがある。ウナギほど脂が強くないがゆえのクセのなさ。白身の淡白な味わいがよりわかるのが、あなごなのだ。
そんなあなごの天ぷらそば、聞くだにおいしそうだ。そういえば、ウナギはあまり天ぷらにしないな。もったいないからか、合わないからか。
ウネウネ界隈でいえば、ナマズあたりは天ぷらありますね。やはり決めては淡白さかな。泥臭いドジョウだと柳川のように強い味をつけますし。
ともあれ、あなご天そば。こちらはたぬきそばの揚げ玉でも揚げたてを提供してくれる店なので、あなご天なんて、ワクワクがとまりません。
見れば、そばの部でもかなりの高価格の部類。メニュー表を相撲の番付に喩えれば、張出大関くらいに位置しています。がんばれ、若嶋津(笑)
さて、やってきたのは、長ーいあなごが2尾。ウネウネしていたとは思えず、屹立しています。写真を撮るにも、画角に入りきらないボリューム。
すでに、お値段以上だなと確信しつつ、まずはあなごをガブリ。衣はサクサクを通り越してカリカリ。淡白な脂と白身、つゆが見事に三権分立。
パクリ、カリ、ジュワーとあなご天を食べれば、ウットリ、陶然とするおいしさ。おまけしてくれたホタテ天ぷらも繊維がしっかりして嬉しい。
何というか、ザ・和食って感じのおそばです。外国から来た友人にジャパニーズヌードルが食べたいと言われたら連れてくる。そんなおそばです。
ごちそうさまでした。