テレビ画面に映る行列の店名は「第一旭」。見覚えのある字面だと思い起こせば、むかーし、明大前にあった店が「神戸ラーメン第一旭」だった。
調べるとこちらは、京都発のラーメン店らしい。すると明大前の店はどういう由来だろうかと謎が深まる。ラーメンの見た目は似ているけどサ。
京都のラーメンというと、天下一品や新福菜館は東京にも出店しているので食べたことがあるね。で、通りかかれば行列がないので、いざ入店。
食券を買い、カウンターに腰かける。水を飲みつつ壁を見れば、九条ネギ高騰のお知らせ〜が貼られいかにも京都らしいトッピングだなと微笑む。
期待の一杯は、白濁しない豚骨スープに、濃ゆい醤油ダレ、麺は中太ストレートで、茹で加減は普通。やはり記憶にある神戸ラーメンと似ている。
スープを飲めば、なるほど人気店なのがわかる。主張しすぎないけど、ワイルドさが漂う。喜多方ラーメンをどことなく思い出す日常性の高い味。
毎日食べられるどす。私のなかのエセ舞妓が語りかけてくる。チャーシューは薄くて脂の少ない肉肉しいタイプで、ビールかライスが欲しくなる。
九条ネギが京都らしさを主張しており、味変で加えた一味、辛みそも時機を得たり、という感じ。天一とも新福菜館とも違う、第三の衝撃でした。
京都へ行ってわざわざラーメン食べようとはならないしね。地元で愛される味が楽しめる新宿、というか東京ってすごいな、と一極集中を憂う。
ごちそうさまでした。