今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 244)自家製・焼き餃子

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餃子を焼くのは、シアワセの予約を入れるようなもので、確実においしい時間がやってくる。コーラを飲めばゲップが出るのと同じくらい確実に。


さて、本日は手づくり餃子。たまに自家製餃子を包むと、思春期の娘にウケがいいから、偽クッキングパパとしては、張り切っちゃうのよね。


ダンダダンの冷凍持ち帰りや、スーパーで売っている各地のご当地餃子はおいしいけど、自由度という点で、自家製とは違うジャンルだと思う。


わが家の特選素材はエビ。妻が中国出身のママ友から教わった秘伝の素材で、粗く刻み餡に加えると、味と食感のレベルが嘘のように上がります。


テレビを観ながらチマチマ包む。神保町にあった名店スヰートポーヅは肉汁を皮に吸わせるため端を包まなかったくらいで、多少破れるのがコツ。


あとは仕上げをご覧じろ。フライパンに並べて火をつけ、チリチリ音がするのを待つ。羽根つき餃子が好きなので、水溶き片栗粉をかけ回す。


パチパチと油が跳ね、湯気が舞い踊る。蓋をしてしばらく蒸したのち、ネギ油を回しかける。香りがたてばできあがり。焼き目を上に盛りつける。


2皿目を焼きつつ家族に召集をかければ、みるみるなくなる手づくり餃子。そのまま食べても、ポン酢につけても、酢胡椒に浸しても、おいしい。


羽根つきのサクサク感がビールに合うなぁ、と自画自賛するうちに1皿目は終了。2皿目も勢いはとまらず売り切れ御免。作り手冥利につきます。


そこそこ時間をかけてつくったのに、食べてしまえばあっという間。無常を感じつつも、お父さん餃子が家族の思い出の1頁になることを願う。


ごちそうさまでした。