今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 387)おかめそば

f:id:socius_lover:20201008133523j:plain


あっさりしたそばが食べたい。でも、冷えるから温かいのがいい。などと脳内絞り込み検索を続けると、月見、おかめ、山かけ、ニシンが候補に。


こちら店のつゆは甘味が強いので、今日の気分では濁らせたくない。ニシンと悩んだすえ、おかめを注文。なんとなくカマボコが食べたくて。


キノコやカマボコ、お麩なんかで、おたふくの顔を丼ぶりに描いたいわば元祖キャラ弁なおかめそば。最近は、顔の再現している店は少ないかな。


立ち食いそばでは見かけないし、気鋭の店主がそばを打つような店にもない。そば前で一杯飲めるような、伝統ある街そば屋さんのメニューです。


むむむ。写真が横だからわかりづらいですが、カマボコで目、ナルトで鼻、お麩で口を再現してますかね。ゆず皮が、黒目部分に見えてきます。


まずはカマボコをパクリ。歯にまとわりつくような、ムチムチのカマボコは板わさで食べたいくらい。で。そばをすすれば、ゆずの香りがします。


漆黒のノリはつゆに溶けない高級なヤツだし、しっかりと身の詰まったお麩は絵柄つきだし。個人店ならではの矜持に満ち満ちた一杯ですな。


望み通り、油っ気の少ない、あっさりそばを食べ進め、途中で七味をかけて味変する。ゆずが最後まで華やかさを加えてくれて、大満足の昼餉。


ごちそうさまでした。