お昼どき、急に目玉焼きが食べたくなる。牛丼屋の朝定食にはあるけど、この時間帯だとどこで食べられるのかな。でも、ググるのはなんか野暮。
脳内検索をかけ、お店のアタリをつける。確か坂の下の店に目玉焼き定食があったはず。不定休だからリスクはあるけど、無事、みつけました。
目玉焼き定食は、数並ぶ定食メニューの最安値。そりゃそうだ、などと納得。熱〜い粉茶をすすりつつ、カウンター越し、調理音に耳を傾ける。
カシャパ、チリチリ、シュウウ。目玉焼きができ上がっていく音が聴こえてきて、「待て」と言われたイヌのように耐える。おいしさ確定です。
到着したのはシンプルな定食。ご飯、味噌汁、目玉焼き、サラダ、漬け物、小鉢。だが、これがいい。昔、母親がつくってくれた朝食を思い出す。
目玉焼きに何をかけるかは一大テーマで、塩コショウ、ソース、醤油、マヨネーズなど諸派閥が争う。黄身が2つあるしソースと醤油で食べよう。
まずは味噌汁。白菜、エノキ、人参、豆腐と具沢山。改まってご飯をかき込んで、味噌汁をズズッと。小鉢のインゲンの胡麻和えも甘くていいね。
小瓶のどちらがソースかはわからず、手前をチラッとかければ、ソースでした。淡白な白身、周囲のコゲ、半熟の黄身はご飯のお供にふさわしい。
もう1つの目玉焼きは、お行儀ワルですがご飯にのせて醤油をタラリ、箸で突き崩してかき込んじゃう。あれ、こっちもソースだな。まあいいか。
目玉焼きは、ハムエッグや、ハンバーグの付け合わせのように肉類と合わせることが多いけど、目玉焼きそのものをじっくりと堪能できました。
シンプルなレシピゆえ、外食することが少ない目玉焼きですが、シンプルだからこそ素材の味がよくわかります。大満足のランチとなりました。
ごちそうさまでした。