どうして山に登るのか?そこに山があるからだ。登山家のマロリーの言葉で、どこか哲学的に聞こえますが、Wiki をみると誤訳とされてます。
Why did you want to climb Mount Everest?
Because it's there.
原文を読むと、エベレスト限定の話なんですね。
つまりは、目の前にある未踏峰(当時)に挑戦したいという登山家の本能を口にしているだけで、人生に敷衍するような言葉ではありません。
長い前振りでしたが、こちらはその名も「男山らーめん」。もやしが山の如く高く盛りつけられ、食欲をそそります。いわゆる二郎系ですね。
シャキシャキのもやしとキャベツに、濃ゆ〜いスープををまぶしてはワシワシと食べてゆく。意図せずしてベジファーストを達成しております。
しばらく食べてようやく見えてくる麺は太くてゴツゴツ固い。これを背脂がたっぷり浮かぶスープとともにすすり込んでは、ギシギシ噛んでいく。
肉塊の如きチャーシューは繊維がしっかりして、ステーキみたい。味玉を割れば黄金色にきらめく黄身がトロリ。丼ぶりに小宇宙が完成している。
どうして山を登るのか?そこに山があるからだ。そう、哲学でもなんでもなく、目の前のご馳走に食欲が反応するのです。そしておいしく登頂。
ごちそうさまでした。