今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 422)男山らーめん・味玉入り

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どうして山に登るのか?そこに山があるからだ。登山家のマロリーの言葉で、どこか哲学的に聞こえますが、Wiki をみると誤訳とされてます。


Why did you want to climb Mount Everest?

Because it's there.

原文を読むと、エベレスト限定の話なんですね。


つまりは、目の前にある未踏峰(当時)に挑戦したいという登山家の本能を口にしているだけで、人生に敷衍するような言葉ではありません。


長い前振りでしたが、こちらはその名も「男山らーめん」。もやしが山の如く高く盛りつけられ、食欲をそそります。いわゆる二郎系ですね。


シャキシャキのもやしとキャベツに、濃ゆ〜いスープををまぶしてはワシワシと食べてゆく。意図せずしてベジファーストを達成しております。


しばらく食べてようやく見えてくる麺は太くてゴツゴツ固い。これを背脂がたっぷり浮かぶスープとともにすすり込んでは、ギシギシ噛んでいく。


肉塊の如きチャーシューは繊維がしっかりして、ステーキみたい。味玉を割れば黄金色にきらめく黄身がトロリ。丼ぶりに小宇宙が完成している。


どうして山を登るのか?そこに山があるからだ。そう、哲学でもなんでもなく、目の前のご馳走に食欲が反応するのです。そしておいしく登頂。


ごちそうさまでした。