今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 424)カレー南ばん

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ふと、カレー南ばんが恋しくなる。カレーの辛みとツユの熱気でダブルで温まりたい。そう思うと矢も盾もたまらず、足は自然とおそば屋さんへ。


メニューもみずにカレー南ばんを頼むと、おそばでよろしいですか?との確認が。心揺れるも、今日の腹具合では、うどんはコシが強すぎる。


南蛮とはポルトガル人やスペイン人=南蛮人が好んで食べたネギであり、それがインドのカレー、日本のそばと出会った奇跡のひと品なのである。


で、カレー南ばんと対峙。煮えたぎるツユに、ポコンとアブクが浮かび、マグマの如き熱気を蓄えているのがわかる。箸を割って、様子を窺う。


そばを持ち上げれば、もったり、トロトロとツユがからみつく。そろそろと口に運ぶものの、はねるのを気にする以前の問題で熱くてすすれない。


そこで、サジにミニそばをつくり、パクリ。そばの風味など感じさせない、流体のカレースパイスの心意気。インド人にも食べさせてあげたいネ。


厚切りの豚肉を発見、歯ごたえキシキシでおいしい。くたくたに煮えたネギも、ハフハフと食べてゆく。これは南蛮人にも食べさせてあげたいネ。


汗をかいてくる頃におおよそ食べ終え、お冷やを飲んでひと息つく。まだトロミのついているツユを、サジでふた口ほどいただいて、またお冷や。


ごちそうさまでした。