当然ながら、そばは茹でたてがおいしいし、天ぷらは揚げたてがおいしい。立ち食いそば界隈では「運がよければ」茹でたて、揚げたてに与れる。
朝イチでなければ、温め直したそばに、揚げおきの天ぷらが基本で、そのぶんお値打ち。しかし、そんな立ち食いの常識を打ち破る店もあります。
挽きたて、打ちたて、茹でたての「ゆで太郎」、十割そばを出す「嵯峨谷」、注文してからツユを温めるほど鮮度にこだわる「いわもとQ」など。
個性派がしのぎをけずるのは、人口密集地東京ならでは。小諸そば、富士そば、箱根そばなど安定の老舗も含め、適度に競争原理が働きますね。
本日は久しぶりにいわもとQ。お得な朝そばは3種。温玉たぬきのA、かき揚げのB、かけそば・別添かき揚げ・ご飯のセット。甲乙丙つけ難い。
昨日の深酒に祟られ、胃の調子がよくないので本日はA。「秋新そば、うちはじめ」の嬉しいポスターを眺め、サービスのそば湯を飲みつつ待つ。
調理場手前にそばつゆ、そば猪口、そば湯が用意されており、セルフでそば湯がいただけます。これはいいアイデアで、ルチンがしみじみ嬉しい。
待つこと5分、やってきたのは香り高き一杯。茹でたての新そばを、だしのきいたツユ、モロモロの揚げ玉とともに一気呵成にすすり込む贅沢。
温玉を割れば黄身はねっとり。つゆを汚すことなくパクリと食べられちゃう。たまに通勤動線から外れると、意外な出会いがあるから楽しいナ。
気になる「Q」の文字。箸を持ちおいしく食べる看板イラストが、Qにみえたので、どうせならと店名に加えたとか。ぜひ、看板をみてください。
ごちそうさまでした。