今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 267)つゆなし和風牛丼 in なか卯

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牛丼つゆだく。かつて華原朋美が人気絶頂期につゆだくファンを公言し、大ブームとなりました。もともとは吉野家築地店での符丁だったとか。


店側としては、一番おいしいバランスで提供しているわけですが、お客さまの声にお応えして、できる範囲で対応します、ってところでしょう。


若い頃はまだしも、いい歳なので恥ずかしくて、近頃はノーマルを食べています。ところがなか卯の券売機につゆだく、つゆぬき、の選択肢が。


つゆだくは食べたことがあるけど、つゆぬきは未体験なので、後学のために食べてみよう。牛皿をご飯にのせたことはあるから、あんな感じかな。


さて、つゆぬき。まずは肉をよけてひと口。いつもに比べると、当然ながら味が薄い。薄いといっては本意ではないね、ご飯の味がよくわかる。


中央にスペースを用意して、粗くかき混ぜた卵を落として、いざ本番。味噌汁もなく、ガバガバかきこむことが能わないので、自然とよく噛む。


肉は当然主役ですが、相方の玉ねぎの味がよくわかるんですよね。いつもの牛丼がお粥ならば、つゆなしは雑炊くらい咀嚼が必要って感じです。


紅生姜は、つゆの甘さの緩衝材なんですね、いつもほどは要らなかったです。丼ぶりの底には、黄身がご飯で蒸らされた、ふんわりした固まりが。


黄身の甘さを味わいつつ、おいしくいただく。最後は肉で米粒をかき集め、残らずキレイにさらえる。何事も経験、塩分オフのいい食事でした。


ごちそうさまでした。


しばらくは、孤食のグルメ&お蔵出しです。