エスニックというと東南アジアやアフリカあたりの料理が浮かぶ。訳せば民族的という意味だし、エキゾチックと同じく異国風なムードのことば。
ガパオライス、マッサマンカレーなど、自分としては珍しくエスニックづく今日この頃。いずれもタイ料理ですが、寒空の日本でも十分おいしい。
で、ふらり立ち寄ったカレーハウスにてタイ風のカレーをみつける。レッドとグリーンのどちらにしようか。辛さレベルはいずれも2、悩ましい。
マッサマンすらレベル0=甘口扱いなので、かなりレベルが高そうだ。逡巡のすえ、レッドカリーを選ぶ。カリーというあたりに、矜持を感じる。
なるほど確かに赤い。通常の3倍は辛そうだ。サラダを食べているときは甘い香りが漂よう。だが、ひと口食べれば、これがまた火を吹く辛さ。
これで2辛ならば、4辛のインドカレーはどうなっているのか。油断すると咳き込みそうなので、ゆっくり食べると、辛み刺激もじっくりくる。
複雑なスパイスは私の語彙では表現できないけれど、旨みが感じられる。舌になじむグルタミン酸とは違う、スパイス複合体によるシンフォニー。
カレーに潜むタケノコや大根は歯応えの変化球。鶏肉はしっとり煮込まれ、中までスパイスが染みてます。唯一、ゆで卵が辛みなしの福音ですね。
途中で水を飲むと負けた気がして、ひたすらカリー&ご飯。唇に触れると痛いので、口を大きく食べる。勢いがついたので、スプーンは止めない。
キレンジャーが食べていた、小麦粉たっぷりで膜の張るカレーとはずいぶん違うな。などと思いつつ、おいしく完食。グラスの甘露をごクリと。
ごちそうさまでした。
★しばらくは、孤食のグルメ&お蔵出しです。