今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 478)チゲ味噌ラーメン in 日高屋

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外食の日々、四季を感じるメニューはやはり楽しい。例えば、小諸そばの春盛り天そばや、箱根そばの豆腐一丁そばは、季節の風物詩ですらある。


で、こちら日高屋の冬限定メニュー、チゲ味噌ラーメン。ポスターはみかけますが、未体験です。今年こそ食べようかな、と昼下がりに足を運ぶ。


注文を終えて手持ち無沙汰に調べれば、なんと1杯で塩分9とか。血圧高めオジサンの許容量1.5日分です。スープは飲んだらあきまへんで。


動揺のあまり心の中に住む関西人から注意を受ける。おいしいものは体に悪いと言う通り、これぞ悪魔の誘惑。やはりスープは地獄のように赤い。


きっと辛いんだろうなあ、と月並みな感想を抱きつつ、スープをひと口。カラッ。決してムリな辛さではなく、後引く旨みが舌に突き刺さります。


赤いスープと好対照の卵はやさしく、白菜、キムチ、ニラ、玉ねぎなど季節の野菜が嬉しい。キムチの唐辛子が喉に貼りついて、慌てて水を飲む。


適度に波打つ麺がスープによく絡む。跳ねないよう慎重に、かつ唇が痛くならないよう口を開けて食べてゆく。辛味は痛覚と思い知らされる味。


チゲ、韓国語で鍋の意味らしい。するとチゲ鍋なんてのは語義からするとおかしいよね。サハラ砂漠とか、シーア派のような重ね言葉なわけです。


などと思いつつ完食。唇を紙ナプキンで拭えば、ルージュの伝言ばりに赤いメッセージが転写される。毎冬の風物詩に加えたい、楽しい味でした。


ごちそうさまでした。


しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。