ラーメン業界は、生き馬の目を抜くような苛烈な競争である。コロナ禍もあり、人混みを避けるのだから、行列店であれ安穏としてはいられない。
で、街角に新しい店を発見。豚骨ラーメン屋さんの居抜きで入ったのかな。シックな風体に気後れするも、ここは一期一会の思いでドアを開ける。
店内はカウンターやオープンキッチンなど、だいぶ手を入れた様子。メインは塩ラーメン、ほかに酸辣湯麺、坦々麺、ギョウザがメニューに並ぶ。
塩推しで、醤油や味噌がないのはスープに自信ありとみた。千円を超えてくるけど、せっかくなので、なぜかカタカナ表記のギョウザもつけよう。
やってきた塩ラーメンは、シンプルイズベスト。具材は玉ねぎ、青菜、チャーシュー。まずはスープを飲めば、お上品で旨味がしっかりわかる。
きっとお高い塩なんだろうな、塩とダシのハーモニーは母なる海の味。まあ、海水はもっと塩っぱいけどね。小麦の風味がする麺とよく合います。
レアっぽい仕上げのチャーシューは、しっとり食感で、歯がスゥと通って艶かしい。おや、チャーシューの下につみれ発見、ふわふわでイイね。
さて、ギョウザ。サイドメニュー扱いですが、主食足りうる実力者。まずは何もつけず、ひと口でパクリ。カリカリ、ハフハフ、肉がぎっしり。
お次はお酢のみでサッパリいただく。さらに小皿にコショウをたっぷり振りかけ、酢ゴショウでパクリ。これこれ、これが一番好きなんですよ。
半分食べて断面にタレを染み込ませたり、ラーメンスープに浸したりして堪能。湘北における宮城のような、脇役とは言わせない獅子奮迅の働き。
奮発してギョウザを頼んで大正解。しみじみ満足する。おっと、麺がのびないうちにラーメンも食べなきゃね。新店開拓は成功裡に終わりました。
ごちそうさまでした。
★しばらくは、孤食のグルメ&お蔵出しです。