今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 488)味噌バターコーンラーメン

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三寒四温で春めいてくるこの頃。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、ヒートテックをいつ脱ぎ捨てようか、朝の天気予報が見逃せない。


暖かいのは大歓迎だけど、冬の料理に未練はないだろうか、今季を自省する。自粛続きで忘年会も新年会もなく、旬な居酒屋料理から縁遠かった。


それに、鍋もの。家族とはいえひとつ鍋をつつくのは気がひけて、今季は数回にとどまったな。すき焼き、しゃぶしゃぶ、石狩鍋。未練は残るな。


連想ではないけど、味噌ラーメンにバターをトッピングして、石狩鍋に惜別の意を表する。やや牽強付会のきらいはあるけど、鍋納めにしよう。


札幌ラーメンというと純蓮、すみれのようなスープに油膜が張った系もあるけど、こちらは味の時計台のような、街のラーメン屋の延長線上の味。


バターはスープを昇華させる。誰が思いついたものか、脂のまろやかさのいいところがすべて出ている組み合わせ。まずは、スープに溶かし込む。


レンゲでひと口、うんうん、これこれ。七味を振りかけもうひと口、たまらないねえ。塩分が怖いので、スープテイスティングはここまでにする。


ド太い縮れ麺をツルツルすすれば、濃厚なスープをまとって実においしい。ランチサービスの増量もやしをスープにまぶしてグイグイ食べてゆく。


コーンをトッピングすると、穴あきスプーンがついてくるのがイイね。これなしにコーントッピングしてはいけない法律をつくって欲しいくらい。


コーンの甘さもザ・北海道って感じ。食べていると、ふと小樽出身の義父がコーンを「きび」、七味を「なんばん」と呼ぶことを思い出す。


自粛でなかなか会えないけど、北海道を感じながら食べるラーメンは一層おいしく、心まで温まる思いです。さて、春の旬な食材が待ち遠しいな。


ごちそうさまでした。


しばらくは、孤食のグルメ&お蔵出しです。