今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 501)チャーシュー麺

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外食をしない家庭で育ったので、世間の食べものに疎かった。チャーシュー麺などは「あした天気になあれ」のアニメをみて、その存在を知った。


母は出来合いには何が入っているかわからないとの信念のもと、台所に立ち続けた。でも原理主義者ではなくジャンクフードも食べさせてくれた。


三つ子の魂百まで、ではないけど私の舌は母によって方向づけられたのは間違いなく、豊かな食体験を与えてくれた母には、やはり感謝しかない。


実家を離れ30年近く経ち、ジャンクまみれ、脂まみれの人生を送っております。せめてチャーシュー麺には、もやしくらいトッピングしておこう。


魚介の香りと豚骨の旨みが濃縮されたスープは、不思議とコショウより七味が似合います。中太麺をもやしとともにかき込めば、丁度いい味つけ。


まん丸のチャーシューは、脂のサシも美しい。ひと口かじれば、赤身の肉感と脂のまろみに酔いしれます。スープにつけこんで、温めておこう。


製麺所が経営するだけあって、プラセボ効果かもしれないけど、とにかく麺がおいしい。すするというより、食むという趣きでよく噛んで食べる。


ここでチャーシューを取り出せば、スープで活性化されて旨みがマシマシです。勢いよく食べたのち、セルフの水をおかわりして塩分を希釈する。


ジャンクなものを食べると、罪の意識とともに、野菜を食べなさいという母の口ぐせも思い出す。用は特にないんだけど、電話してみるかな。


ごちそうさまでした。