今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 302)三好丼

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不案内な街でのランチタイム。貴重な空腹を最大限に生かしたく、Google 先生に尋ねると評判の味噌ラーメン店があるらしい。いざ、参らんか。


ところが2時近くだというのに、店の外まで行列が。先生の教えは正しいけど、これ以上ランチが遅くなるのも避けたいので、次善の手を考える。


駅の近くにあった昔ながらの洋食屋さんを思い出し、いそいそ戻れば先客は1名。袖すりあうも多生の縁、席について群雄割拠のメニューに悩む。


日替わりのポークソテーや、名物っぽいトンカツ系もいいけど、ここは店名を冠にいただく三好丼を注文する。何ごとも一期一会の精神ですね。


赤と白のチェックのテーブルクロスが泣かせる。古きよき食堂の気配にワクワクが止まらない。いき届いた清潔さは、おいしさの予感しかない。


三好丼、遠目の写真で選んだからよくわからないけど、3種のおいしさで三好丼なのかな。目を凝らすと、赤いエビの尻尾が見える気がする。


壁をみれば芸能人のサインが。手持ち無沙汰で眺めれば、山田五郎のサインのみ読み取れる。たしかにこちら、アド街で紹介されそうな店ですね。


さて、三好丼。まずは味噌汁をひと口、昼下がりはワカメがクタっとしてるのがいい。やはり3種の揚げ物がのっているようす、まずは手前から。


小ぶりなフライは、イカですね。サクサクと歯切れよく、すごく甘い。独特のソースのコクと卵とじのフワフワ感でご飯をかき込めば実に愉悦。


ふた口めで衣からすっぽり抜けるのもご愛敬。お次はエビフライ。当然のようにプリプリで、丼ぶりのアタマとして力強い。尻尾も食べちゃえ。


甘い味つけをキムチで引き締め、付属の七味を振りかけて第3の揚げものを。真打ちはヒレカツですね、玉ねぎと合わせて食べると言うことなし。


おいしさの三重奏に夢中で箸を動かして、ひと粒残さずご飯を食べる。ベジファーストなぞ関係なし、洋食屋さんの矜持のような丼ぶりでした。


周りをみれば、生ビールを飲んでるオジサンが多い。わかるなあ、その気持ち。ホッピーも置いてあり、長っ尻になりそう。近所に欲しい店だな。


ごちそうさまでした。