今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 502)かき揚げそば

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たぬきそばというと、天ぷらのたねぬきから、揚げ玉が乗せられたそばをさします。いやいや関西では〜という話もありますが、別の機会に。


ところが、押しも押されもせぬ人気ブランド「緑のたぬき」の影響で、たぬき=かき揚げそばとのイメージがあるのもまた事実。人気ゆえですね。


同じく天ぷらそばというと、街そば屋では海老天そばですが、立ち食いそば界隈ではしばしばかき揚げそばをさす。多様性というか、ややこしい。


ゆえに「たぬき」「かき揚げ」「天ぷら」が鼎立していれば、それぞれ「揚げ玉」「かき揚げ」「海老天」をさすのだと考えて間違いない。


で、こちらの「かき揚げそば」。見た目は実写版緑のたぬき。いや、緑のたぬきも現実ですけど、お店で出したらこうなるよね、といった再現版。


まずは、ツユをゴクリ。カエシのきいた濃いめの味つけは、七味が似合います。そばは茹でおきながら、立ち食いのお手本のような喉越しと風味。


主役のかき揚げは、グズグズなのがいい。箸で割いてピローンと持ち上げて食べれば、これでもかとツユを吸っており、白ご飯にのせたくなる味。


具材は、玉ねぎ、にんじん、長ねぎあたり。改めて、かき揚げは後のせサクサクより、先入れしっとり派だな、と自らの嗜好が確認できました。


こうした店ではだらしなくスポーツ新聞を読みながら食べるのが作法とすら思える。水を飲まねばいられないツユの濃さも嬉しく、おいしく完食。


ごちそうさまでした。