今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 305)サーモンといくらの親子丼

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親子丼というと、黄金色に輝く卵、キシキシ歯ごたえのよい鶏肉、彩りながら欠かせない三つ葉。ガツガツかき込めば、だしの香りが鼻に抜ける。


そんなステロタイプなイメージですが、鮭といくらの海鮮親子丼もおいしい。いずれにせよ、敬虔なユダヤ教徒なら NG の組み合わせですかね。


ちなみに元 SMAP の中居くんも「親子を食べるなんて残酷」と、親子丼を食べないそうです。豚と玉子の他人丼ならいいんだろうか、などと思う。


ともあれ、本日はサーモンといくらの親子丼。選べる小鉢は明太子。プリン体上等のひとり魚卵祭りを開催する。ヘルシーなんだか、わからない。


やってきた親子丼は大輪の花のような美しい盛り付け。ワサビを小皿に溶いて回しかける。ほかほかご飯でサーモンの脂が溶けて、丁度食べごろ。


どんどんかき込めば、小ぶりないくらが旨みとともに弾け、そのしょっぱさがサーモンの脂とピッタンコ。親子の相性のよさを、しみじみ楽しむ。


食べ進めつつ、卓上のお茶漬け用だしポットを見やる。お茶漬け向けの器ではないけど、高菜とワサビもついてきたし、お茶漬け断行を決意する。


いくらをかき集めず、サーモンひと切れを残し、高菜と明太子を盛りつけてだしを注ぐ。飲みの〆の定番をランチにいただくのは、背徳感ですね。


ここでサジに持ち替え、スルスル食べる。サーモン、いくら、高菜、明太子、ワサビ。それぞれの旨みがダシに混じり一期一会の味つけを楽しむ。


永谷園の呪縛か、海苔とアラレがないのが物足りないけど、高望みしすぎですね。日本人ならお茶漬けやろ、ラモス瑠偉の声が聞こえる昼下がり。


ごちそうさまでした。