なんでもかんでも略語にされると、知らないとも言えず戸惑うことがある。JJ が女性自身の略だと聞いたときは、納得するよりむしろあきれた。
とはいえ JR、NTT、JT など、親方日の丸が次々と横文字となり、すでに定着していることを思えば、中年の懐古主義にすぎないのかもしれない。
で、箱根そばの TKG。卵かけご飯なんてもとが英文でもないのに、どこを目指して名づけたのか。メイン顧客のサラリーマンは受け入れるのかな。
まあ、たぬき、きつね、ワカメが安心な朝そばに、3度の飯より大好きな卵かけご飯ご飯が加わるわけで、私個人としては心よりウエルカム。
まずはそばをスルスル、いかにも箱根そば。安心、安定の味、きつねの甘さが白眉です。揚げ玉が溶ける前にいくらかご飯に移しておこう。
途中でそばを小休止、卵に醤油をひとさし、白身を切るように軽く混ぜて、ご飯の上に穴をあけて注ぎ込む。一面茶色で、何の文句もない、TKG。
黄身のコクを引き立たせる白身、旨みを増幅する醤油、黄金をまとい輝く白米。最後の晩餐は卵かけご飯と決めてますが、その決意を新たにする。
でも「お爺ちゃん、最後に何が食べたい?」と聞かれて咄嗟に TKG と言う自信がないから、国鉄、電電公社、日本たばこと言うのも許して欲しい。
ちなみに、家の JK に TKG を知っているかと尋ねると「卵かけご飯でしょ」と即答されたので、言葉の置き換えは進んでいるようす。なるほどね。
ごちそうさまでした。
★しばらくは、お蔵出しです。