今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 313)ミニすき焼き朝食 in やよい軒

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すき焼きは「ハレ」の食事である。給料日、お正月、お祝いごとなんでもない「ケ」の日に食べるとバチが当たりそうなのが昭和生まれの男。


令和の世では信じられないが、牛肉は高嶺の花だった。例えるなら、吉永小百合が、牛肉オレンジ自由化により、AKB くらいは身近になった感じ。


そんなすき焼きが朝から食べられる幸せ。陣容をみれば、ご飯、味噌汁、すき焼き、冷奴、海苔。必要にして十分。確実な笑顔が約束されてます。


まずは玉子を溶き、肉をつけてパクリ。甘辛く煮つけられた肉に、淡麗な玉子の旨みが加わり、予想どおりのオカズヂカラ、ご飯を慌てて頬張る。


ここで味噌汁を飲んで、はやる心を落ち着かせ、肉と飯の世界に耽溺する。旨いの語源は甘いと言うけど、しみじみ共感できますよ、金田一先生。


肉を食べ終え、残る玉子とすき焼きのタレを混ぜて玉子かけご飯に。海苔を巻いて食べていけば、高級旅館の朝食の如し。行ったことないけど。


どうせ牛皿定食と同じでしょ? なんて思っていたけど、甘い味つけ、シラタキ、玉ねぎはやはりすき焼き。惜しむらくは、もう少し肉が欲しい。


やよい軒名物のダシ放題は今日は辞退。玉子のついた唇を丹念にぬぐい、食事の最後にちょっとぬるくなったお茶をゴクリ。心が満たされました。


ごちそうさまでした。


しばらくは、お蔵出しです。