レタス+カレーうどん、えっ? 空目ではないかと思うくらいの意外な組み合わせが楽しい。そもそも、カレーうどんには野菜が足りないのよね。
「レタス◯個ぶんの食物繊維」って比喩されるように、レタスは食物繊維の権化のように扱われるけど、実際のところはそうでもないらしい。
レモン◯個ぶんのビタミンCも然り、わかりやすく象徴的な単位にすぎない。東京ドーム◯杯、霞が関ビル◯個と同類の、不思議な慣用句です。
見た目は完全にサラダボウル。レタスをバリバリ食べつつ、順次カレーに漬け込んでおく。やがて現れたうどんをツルツルとゆっくりすする。
カレー汁がかなり強烈で、唇、舌、喉と辛みが伝播してゆく。見た目は子供、頭脳は大人といった不意打ちの類いで、カレーうどんの矜持をみた。
カレーに浮かぶ油揚げと、まにまに沈む玉ねぎを喰みつつ、レタスもシャキシャキと咀嚼する。やがてレタスはくったりと馴染みのない姿に。
いわゆるレタスらしさには欠けるけど、中華料理だと火を通すこともありますしね。せっかくの食物繊維なので、しずしずと、残さず食べてゆく。
あらかた食べ終えればなみなみと残るカレー汁。カレーは漢方だけども、過ぎたるはなお及ばざるが如し。ふた口ほど飲んだところでやめておく。
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。