今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 524)自家製唐揚げそば in 富士そば

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外食が多いからか「自家製」の言葉に弱い。個人店なら当たり前だろうけど、チェーン店でわざわざ「自家製」を名乗られると、当然気にかかる。

 

工場で下調理されたものを店で仕上げることで、味の均一化、コスト削減、素早い提供ができるわけで、セントラルキッチンは誠に合理的である。

 

しかし、完全な美しさよりも、少し歪んだものに心惹かれるように、金太郎飴のような同じ味ではなく、オンリーワンを求める気持ちもまた真実。

 

前置きが長くなりましたが、富士そば。チェーン店でありながら、メニューなどは店ごとの裁量が大きく、見かけるたびについチェックしちゃう。

 

他店でみられるラーメンがない代わりに、券売機の最上段に自家製唐揚げそば。チャンスは最大限にいかすのが私の主義なので、迷わず飛びつく。

 

食券を提出すれば「そば、茹でてますのでお待ちください」とのこと。タイミングがいいのか、悪いのか、やがてそばをしめる音がきこえてくる。

 

唐揚げは思ったより大ぶり。ガブリとかじればアチアチ。サクッとした衣を突きやぶって脂がはじけ、その脂がツユに旨みを加えるという好循環。

 

安定のおそばに、満点の鶏から。安くてうまいはやはり嬉しいですね。心なしか店内で流れる演歌すら、いつもより小節が回っている気がします。

 

わずかな柚子皮が、脂っこさを打ち消し、舌に残るはシアワセの記憶だけ。変化球ですがど真ん中を攻める、個性派オリジナルメニューでした。

 

ごちそうさまでした。


★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。