今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 535)鶏坦々つけそば

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料理名というのは、実績があってこそ想像できるものである。「牛丼」が、甘辛く煮つけた薄切り肉のぶっかけ丼なのは、実績が十分だからです。


これが「カツ丼」になると、卵とじ、ソース、味噌など土地や家族でさまざまであり、にわかに共通言語足りえない。いわんや、ラーメンをや。


鶏がら・豚骨・魚介などのスープ、醤油・塩・味噌などの味つけ、百花繚乱のトッピング。ラーメンと言われて思い浮かべるのは千差万別である。


で、鶏坦々つけそば。初めての注文ですが、なんとか想像がつく。名物濃いめの鶏白湯スープに、ゴマの旨みと麻辣の辛みがきいてるんだろうな。


水を舐めつつ到着を待つ。つけ麺は茹で時間が長めだけど、焦らされるのも嫌いではない。卓上の調味料を眺めていると、ほどなくお目見え。


まずはスープをひと舐め。ゴマの香りが一番槍。そのあとにしびれる辛さ、遅れてスープのコクと甘みがやってくる、おいしさの時間差攻撃。


もっちりと艶かしい太麺をスープにドポン、ズルリとすすれば、かための麺が頼もしい。麺と合わせると、一層スープの味の機微がわかります。


ざるそばを気どって少しつければ、麺自体のおいしさもクッキリして、ついつい箸が高速で動きます。水を飲んで落ち着きを取り戻さなきゃ。


改めて具材を確認。立派な鶏チャーシューは、そのままでおいしい。カイワレ、そぼろ、ネギ、めんま、糸唐辛子。どの子もいい働きですね。


はやる心を抑えつつ、キレイに完食。お腹の余裕を確認して、スープ割りを堪能する。あんなに辛かったのが嘘のように軽やかなあと味なのです。


ごちそうさまでした。


しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。