原由子の少女時代という曲が好きで、iTunesから不意に流れてくると若かりし日を思い出す。まあオジサンなので、少女時代ではなかったけどね。
で、お昼どきに賑やかな街をゆけば、男子高校生の集団からすれ違いざま「オレ、めっちゃ一風堂気分」とか聞こえてきて、グサリと胸に刺さる。
じゃれ合う猫のように、キャッキャとはしゃぐ彼らは、その出会いや若さが儚く消えゆくとは露も思わず。一陣の風が去り、代わりに一風堂へと。
正調博多ラーメンの白丸元味、からさを加えた赤丸新味、新作の太麺・家系ラーメン。しばし悩むも白丸を頼み、ルイボス茶で喉の乾きを癒す。
卓上のホットもやしを取り分けて、チラチラつまむ。思えば田舎の高校生だったから、友だちと店に入って食べるなんて、一大イベントだったな。
いざ食べるとしても、スガキヤとか王将とか、味もさることながらお腹を満たすのが最優先だったっけ…ノスタルジーに浸る間に丼ぶりが到着。
細麺がのびないよう、素早くゴマをすり、ホットもやしと紅生姜をトッピング。撮影もそこそこにスープをゴクリ。臭みがなくまろやかです。
麺をすすれば、プチプチ気持ちいい歯ごたえ。キクラゲのクキクキ、もやしのシャキシャキ、青ネギのサクサク。食感もバラエティに富んでます。
肉厚の叉焼を頬張ってから、ルイボス茶でひと息いれる。濃厚な味に合うんですよね、ルイボス。もっと広まってもいいな、と実力を再評価。
後半戦で辛子高菜を加えれば、藤真の加わった翔陽のように別の味になる。1杯で2度おいしいけど、胃腸が若くないので替え玉は断念、無念。
腹くちくなって店を出れば、先刻の少年たちが広場ではしゃいでいる。君たちも、涙をひとしずく心にかくしてるんだろうな。負けるな、男の子。
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。