今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 544)白丸元味 in 一風堂

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原由子の少女時代という曲が好きで、iTunesから不意に流れてくると若かりし日を思い出す。まあオジサンなので、少女時代ではなかったけどね。


で、お昼どきに賑やかな街をゆけば、男子高校生の集団からすれ違いざま「オレ、めっちゃ一風堂気分」とか聞こえてきて、グサリと胸に刺さる。


じゃれ合う猫のように、キャッキャとはしゃぐ彼らは、その出会いや若さが儚く消えゆくとは露も思わず。一陣の風が去り、代わりに一風堂へと。


正調博多ラーメンの白丸元味、からさを加えた赤丸新味、新作の太麺・家系ラーメン。しばし悩むも白丸を頼み、ルイボス茶で喉の乾きを癒す。


卓上のホットもやしを取り分けて、チラチラつまむ。思えば田舎の高校生だったから、友だちと店に入って食べるなんて、一大イベントだったな。


いざ食べるとしても、スガキヤとか王将とか、味もさることながらお腹を満たすのが最優先だったっけノスタルジーに浸る間に丼ぶりが到着。


細麺がのびないよう、素早くゴマをすり、ホットもやしと紅生姜をトッピング。撮影もそこそこにスープをゴクリ。臭みがなくまろやかです。


麺をすすれば、プチプチ気持ちいい歯ごたえ。キクラゲのクキクキ、もやしのシャキシャキ、青ネギのサクサク。食感もバラエティに富んでます。


肉厚の叉焼を頬張ってから、ルイボス茶でひと息いれる。濃厚な味に合うんですよね、ルイボス。もっと広まってもいいな、と実力を再評価。


後半戦で辛子高菜を加えれば、藤真の加わった翔陽のように別の味になる。1杯で2度おいしいけど、胃腸が若くないので替え玉は断念、無念。


腹くちくなって店を出れば、先刻の少年たちが広場ではしゃいでいる。君たちも、涙をひとしずく心にかくしてるんだろうな。負けるな、男の子。


ごちそうさまでした。


★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。