今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 330)ハンバーガー

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「見ろ‼︎  手が汚れてしまった‼︎」とは、海原雄山ハンバーガーを食べたときの台詞です。1987 年、バブル時代の美味しんぼの1エピソード。


美味しんぼ」をあたかも一般教養のように書きましたが、単なるグルメだけでなく、食への警鐘など、社会的影響をもたらした漫画でした。


さて、こちらの本格派ハンバーガーは、紙に入れて食べるので手が汚れる心配はなし。ギューッと潰して、口におさまる天地にしてから、ガブリ。


焼いたパンズの香ばしさ、したたる肉汁、トマトやレタスの清涼感、そしてハンバーグそのものの旨み。渾然一体となったハイレベルな味わい。


咀嚼するごとに幸福度があがり、嚥下するたびに五臓六腑が小躍りする、最上級に嬉しいランチです。アイスコーヒーで油を流しつつ食べてゆく。


ポテトにはたっぷりとマスタードをつける。別添えのピクルスもカリコリ甘酸っぱく、重くなりがちな肉食ランチの雰囲気を明るくしてくれます。


本格バーガーを食べるとついマックと比べたくなるけど、回転寿司とカウンターの寿司と同様、みんなちがってみんないい。優劣はつけられない。


もぐもぐ食べつつ、ふと、美味しんぼを読んでは「まったり」だの「シャッキリポン」だの母親に言って困らせていた自分を思い出して赤面する。


たまの贅沢、ゆっくり食べたいけど、次から次へとお客さんがやってきて、ついつい早食いになりがちです。ひとり焦ってファストイートでした。


ごちそうさまでした。