昭和生まれなので、夏の風物詩といえば、高校野球、蝉の大音声、冷たい麺である。梅雨にバテている胃と心に、ざるそばやそうめんがやさしい。
こちらの冷たい麺は、せいろなど通年メニューもあるけど、夏らしい冷やしも各種そろっている。で、メニューをよく見れば、とうふそば!
何度も来ているのに、いつも涼彩そばばかり食べていて、すっかり見逃していたな。ここであったが百年目、出会ったからには頼まざるを得ない。
(涼彩そば)
https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2020/09/01/070900
冷やしは出るのも早い。数えると、豆腐がひい、ふう、みい、3片か。見目麗しい盛り付けに期待しかない。まずは、ツユをかけ、ワサビをとく。
そばをツルツルたぐれば、よく冷えた濃いめのツユが絡み絶品。豆腐をそおっと崩れぬよう持ち上げる。頸の座らない赤ちゃんのように慎重に。
ポテっとした豆腐を舌で潰すと、大豆の甘みが広がり、質量があるぶん涼が続く。ヘルシーかつ高蛋白なのも嬉しいね。あとは一気呵成に食べる。
具材の組み合わせで、おろし豆腐、梅干し豆腐、おかか豆腐など変わり種でおいしい。すっかり食べ終えたのち、大粒な梅干しの種をしゃぶる。
豆腐の代わりに揚げ餅が乗せられた冷やしちからそばもあるのか。これはこの夏の宿題かな。箱根そばの、豆腐一丁そばも食べたくなりました。
ごちそうさまでした。