今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 336)特製かき揚げ丼・小 in なか卯

f:id:socius_lover:20210624074209j:plain


元気を出したい朝は、ご飯をしっかり食べる。満腹にするのはご法度だけど、ガソリンなくして車は走らないわけです。で、久しぶりになか卯へ。


店前のポスターで新作の特製かき揚げ丼はチェック済み。券売機を押すこと計 10 回、パスモをタッチすること 1 回、ようやく食券にたどり着く。


かき揚げといえば立ち食いそば屋の主力で、朝が似合うてんぶらです。お得すぎるなか卯の朝定食を見送ってまで注文する丼ぶりに期待は大きい。


朝定食ばかり売れる時間帯に不意打ちのかき揚げは、時間がかかりそうですね。でも、揚げたてが楽しめそうなので、全くもって苦になりません。


小を選んだので、やってきたのは可愛らしい丼ぶり。ご飯が全く見えませんが、どこから食べたものかね。とりあえず、箸で突き崩してみよう。


箸伝いにわかるほどのサクサク感にワクワクが止まらない。ほぐしたかき揚げをパクリといけば、素材の味がよくわかり、野菜の甘さが沁みます。


かき揚げの正体は干し海老、玉ねぎ、人参、カボチャ、サツマイモ。それぞれが個性豊かなのに一体感があって、さながら奇面組のようです。


揚げたてとはいえ油が重く感じるのは中年の悲しいサガ。そこで牛丼店ならではのトッピング、紅生姜をそっと添えて、サッパリとリセットする。


奇面組に伍するあなたはさながら春曲鈍はい、昭和な例えはこれくらいにしておきます。ともあれおいしさのお手本のような丼ぶりに感服する。


入り口付近では、老紳士がゆっくり、ゆっくり鮭定食を召し上がっている。ああ、あなたも券売機を突破したんですね、と勝手に共感を覚えたり。


物足りないけど、これくらいが朝にはピッタリ。油を洗い流すように冷たい緑茶をグビリ飲み干して席を立つ。よし、予定通りに頑張れそうだ。


ごちそうさまでした。


しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。