今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 356)肉野菜炒め定食

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肉野菜炒めは外食で食べるに限る。家には中華鍋がないし、そもそも火力が足りない。なんなら旬の野菜を揃えるのも、ひと手間どころではない。


アラフィフになると「野菜食べたい」とハッキリ思う日がある。若いころにはなかった感情です。カラダからの無言のサインに唯唯諾諾と従おう。


で、足をのばして定食屋さんへ。店のオカミさんが一人でつくっており、混み合っているとなかなか料理が出てこないので、賭けに出た心境です。


外からみれば、先客がすでに食べており、調理の順番待ちはなさそう。浮かれ気分でノレンをくぐり、お冷やを貰うや否や肉野菜炒めを注文する。


こじんまりとした店だけど、チェーンではなしえない、季節のお野菜いかがです〜な定食が食べられるのが嬉しい。待っていると、後客が7人も。


タッチの差だったと内心胸をなでおろす。やがてカンカンと中華鍋を振る音が聴こえ、肉野菜炒めのおなり。こんもり、と言った形容が似合うね。


汁っぽいのが特徴で、濃いめの味でごはんが進むことこの上ないったらありゃしない。箸でワシっとつかんでは、ご飯にワンバンして食べてゆく。


本日の野菜は、白菜、もやし、人参、ピーマン、青梗菜、玉ねぎ、シメジ。これに加えて肉厚な豚コマもあるのでオカズヂカラは百点満点です。


味噌汁は大根、人参、油揚げ。やたら熱いのがご愛嬌。付け合わせのポテサラも胡椒がきいておりしっかりおいしい。リンゴ入りなのが泣かせる。


これを自宅で作ろうと思ったら大変だよなぁ。コスパという言葉は好きではないけど、店の方に頭を下げたくなるほど量質ともに納得のひと品。


自家製だろうお新香も、大振りな切り方で歯ごたえが楽しいね。食後に渋〜い粉茶をズズズと飲み干したら、カウンターに下膳してお支払い。


甘味処なので宇治金時を頼むオジサンもいるのが自由な雰囲気。お孫さんが店を通って帰ってくる昭和なこの空間、できるだけ長くあってほしい。


ごちそうさまでした。


しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。