今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 599)麻辣刀削麺

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ふとみかけた中華料理店に入ると、西安料理とのこと。大陸のどの辺だろうか、メニューが海鮮オシでないことからも内陸だろうと検討をつける。

刀削麺が売りらしく、麻辣、坦坦、炸醤など各種揃っている。ここは名物と謳う麻辣刀削麺にしようかな、辛さレベルはMAXの3なのでドキドキ。


刀削麺。小麦粉の固まりを専用包丁できしめん状に削りつつ、ヒラヒラと舞い散らせながら茹で汁に放り込むパフォーマンスを見た記憶がある。


やがて紙エプロンが手渡され、否が応でも闘いのムードが盛り上がる。油染みはとれないからね、不規則な刀削麺と対峙するにはありがたいね。


やってきた刀削麺はさすがの赤さ。スープ表面に油膜があるのか、湯気がまったく出ていない。まずは挽き肉をひとつまみ、おおっ見事にカライ。


いかにも中華の香辛料な香りが鼻を抜けます。パクチーのクセも気にならないくらいの辛味と深いコク。スープを飲めば、胃が小躍りを始めます。


ピラピラの麺は、厚さも長さもまちまちで、いかにも手作り。ムチムチした食感が楽しく、きしめんというより、生フィットチーネを思い出す。


ふと調べれば以前食べたビャンビャン麺も西安名物だとか。なるほど、麺のかたちといい、パンチのきいた辛味といい、通じるものがありますね。


https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2020/11/21/070500


紙エプロンをしてるんだけど、いつもの習性で汁が跳ねないようにそうっと食べる。それでも紙エプロンを見ると、いくつものシミができてます。


BGMの怪しげなJ-POP風の中華ソングまでが食事の愉しみ。汗をかきながら食べるのもいいけど、冬にガソリン代わりに再訪したくなる味でした。


ごちそうさまでした。


しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。