ふとみかけた中華料理店に入ると、西安料理とのこと。大陸のどの辺だろうか、メニューが海鮮オシでないことからも内陸だろうと検討をつける。
刀削麺が売りらしく、麻辣、坦坦、炸醤など各種揃っている。ここは名物と謳う麻辣刀削麺にしようかな、辛さレベルはMAXの3なのでドキドキ。
刀削麺。小麦粉の固まりを専用包丁できしめん状に削りつつ、ヒラヒラと舞い散らせながら茹で汁に放り込むパフォーマンスを見た記憶がある。
やがて紙エプロンが手渡され、否が応でも闘いのムードが盛り上がる。油染みはとれないからね、不規則な刀削麺と対峙するにはありがたいね。
やってきた刀削麺はさすがの赤さ。スープ表面に油膜があるのか、湯気がまったく出ていない。まずは挽き肉をひとつまみ、おおっ見事にカライ。
いかにも中華の香辛料な香りが鼻を抜けます。パクチーのクセも気にならないくらいの辛味と深いコク。スープを飲めば、胃が小躍りを始めます。
ピラピラの麺は、厚さも長さもまちまちで、いかにも手作り。ムチムチした食感が楽しく、きしめんというより、生フィットチーネを思い出す。
ふと調べれば以前食べたビャンビャン麺も西安名物だとか。なるほど、麺のかたちといい、パンチのきいた辛味といい、通じるものがありますね。
https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2020/11/21/070500
紙エプロンをしてるんだけど、いつもの習性で汁が跳ねないようにそうっと食べる。それでも紙エプロンを見ると、いくつものシミができてます。
BGMの怪しげなJ-POP風の中華ソングまでが食事の愉しみ。汗をかきながら食べるのもいいけど、冬にガソリン代わりに再訪したくなる味でした。
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。