今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 600)中華そば

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「遠くの親戚より近くの他人」とはよく言ったもので、テレビに映る行列店より地域に根ざした店のほうがありがたい。手に届く、おいしさです。


で、街そば屋さんの昼下がり。冷やし中華、ひやむぎ、冷したぬきなど季節物もまだあるけど、ここは潔く熱いメニューを食べようと壁を眺める。


黒い板切れに白い文字で書かれたメニューがズラリと壁一辺を占める。街そば屋でよく見かけるけど、かっぱ橋かどこかで一式売ってるのかな。


カレー丼とカレーライスがそれぞれあるのが街そば屋さんならでは。丼もの、そば類、鍋焼き類、定食類など、さんざ悩んだすえ中華そばを選ぶ。


昔ながらの中華そばは今や街そば屋の専売特許。最近の行列店はおいしい麺料理としてのラーメンばかりで、古きよき中華そばは見当たらない。


やってきた中華そばはシンプルな一杯。ウチはそば屋ですんで、お好きなひと用に出してるくらいでね。こんなもんですよ、ラーメンってのは。


……そんな主張が垣間みえます。ともあれ、まずはスープをゴクリ。やさしい鶏がら醤油がおいしく、パラパラとコショウをかけて麺をすする。


具材はシンプルにワカメ、叉焼、ネギ、ナルト。こういうのでいいんだよを地でいくおいしさで、これなら還暦過ぎても食べられそうな気がする。


それまであと10数年。コロナ禍以前から後継不足もあってか街そば屋の数が目に見えて減っていますが、ぜひ食べ支えねばと改めて違うのでした。


ごちそうさまでした。


しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。