今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 606)カレー南蛮そば

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南蛮ときくと、私の脳裏にはカレー南蛮など各種そばが浮かぶ。実際にそば屋のメニューをみるとカレー、肉、鳥、鴨、親子などが並んでいる。


じゃあ南蛮ってなんだよ、となる。元々は中華思想において、未開の地とされる周囲の異民族を東夷、西戎北狄、南蛮としたのに由来するとか。


で、安土桃山の頃、南から船で来たポルトガル人やスペイン人を「南蛮人」と呼んだから、南蛮人のもたらしたもの、好むものも南蛮と呼ばれた。


主な南蛮=ネギ、唐辛子、かぼちゃ、とうもろこしなどが南蛮と呼ばれるし、マリネやチキン南蛮など酸っぱい調味料も南蛮と呼ばれたりする。


そういえば、北海道生まれの義父は、唐辛子を南蛮、とうもろこしをキビと言うな。などと考えるうちに、カレー南蛮の到着。パチリ、箸を割る。


こちらのカレー南蛮は粘度が高く、跳ねないようにそろそろとそばを持ち上げる。半煮えのネギはとろとろ甘く、肉と歯ごたえとの対比がいいね。


少しずつ食べるうちに、少しずつ粘度がゆるくなる。なお濃厚なツユなので、半ライスを頼んでもよかった。途中で七味こと南蛮を振ってみたり。


カレー+七味の味わいはなかなかの刺激で、胃の形がわかるほど。とろとろのツユを味わえば、ソースかケチャップ的な甘味がある気がします。


涼しくなると辛いものが食べたくなるのは私個人の感想なのか、世間の傾向なのか。ともあれ、食欲の秋、天高く馬肥ゆる秋をやりすごさないと。


ごちそうさまでした。


しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。