朝の散歩ついでに朝食なぞ。休日の朝なれば箱根そばも人はまばらで、ゆったりと食べられます。涼しくなると、またぞろ温かい汁ものが恋しい。
朝麺は温 or 冷/そば or うどんからの四択。こう秋めいてくると、うどんにツユのしみたのが欲せられ、「うどんで」と告げつつ食券を提出する。
すると冷蔵庫からうどん玉がとりだされ、茹で時間の始まり。調理をじっと見つめるほどヤボではないので、水をいれ席を確保して、座って待つ。
さて、ほどなくうどんの呼び出し。揚げ玉、お揚げ、ワカメ、ネギの陣容は必要にして十分。箸を割り、徐にうどんを持ち上げ、ズルルとすする。
コシはないけど、ゆるゆるとツユになじむ姿勢がたまらない。黒くてみりんのきいた、いわゆる関東風の甘辛いツユが似合う。七味もかけとこう。
こちら箱そばの揚げ玉はパウダースノーである。サラサラとほぐれ溶けるので、唇を寄せてツユとともにゴクリ。適度な油っ気がたまりません。
コキコキのワカメ、甘い油揚げ、アクセントとなるネギ。こういうのでいいんだよを体現したような、学食や SA で出しそうな、シンプルな一杯。
讃岐うどんブーム以降、各地の個性的なうどんが巷間にあふれ、それはそれでおいしい。一方で、ざっかけない身近なうどんもまたおいしいのだ。
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。