タイについて、あまり知らない。日本と同じ立憲君主国で、欧米の植民地になったことがない。そんな通り一遍の教科書的知識しかもっていない。
日本史選択だったと言い訳もするけど、そもそも海外旅行に興味がないからか。パタヤビーチへようこそ、なんて笑う犬のコントでやってたっけ。
ともあれ、涼しくなると悪いクセで辛いものが食べたくなる。カレーや中華はよく食べるので毛色の変わったものがいいな、と考えてタイ料理。
タイは王国だから宮廷料理もあるけど、こちらは屋台食堂なので、庶民の味が楽しめそうですね。タイ語の歌謡曲が流れ、異国ムードはバッチリ。
ランチは、ガパオライス、カオマンガイ、グリーンカレー、マッサマンカレー、パネーンガイ、チューシーグン、ガイヤーン、パッタイ、以上。
説明書きを読んでも、味の想像がつきにくいメニューばかりです。ともあれ辛さ目的のため、唐辛子マークのあるガパオライスを注文してみる。
+300円でミニトムヤムラーメン付きか。でも、初めての店では量が読めないので自重しよう。まずはガパオに集中しようと写真を再確認する。
こんもり盛りつけられた長粒米に目玉焼きがのせられ、おそらく辛いであろう鶏ひき肉の炒め物が添えられる。そうそう、記憶ではこんなだった。
まずは目玉焼きとともにご飯を崩し、ガパオとまぶしてパクリ。白身の外縁がカリカリ焦げたトコが好きなのよね。おっ、ひき肉はかなり辛い。
なんというか独特の風味。中国ともインドとも違った香辛料の香りと、現地の醤油だろう魚っぽい塩味。サラサラしたタイ米が、当然よく似合う。
黄身をほぐして、辛味を相殺しつつ食べる。卓上に置かれた謎のビンをみれば、唐辛子、レモンスライスが入っている。これは辛味増し用かな。
チラリとかけてみれば、やたらと塩っぱい。後で調べてみると、自家製ナンプラーらしく、納得。ヒーハーとお茶を飲みつつおいしく完食する。
このお茶がまたバニラっぽい香りがして、これもタイ名物なんだとか。遠い国といえどもやはりアジア圏、舌が合うんでしょうね、おいしかった。
まあ、ボスポラス海峡より東は、全部一緒くたでオリエンタルなわけで。店員さん同士で飛び交うタイ語も含めて、楽しいプチ外国体験でした。
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。