今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 374)銀はち丼スペシャル

f:id:socius_lover:20210930135305j:plain


さまよえるオランダ人」とは英国の伝承で、喜望峰のあたりを漂う幽霊船の船長=フライングダッチマンとも呼ばれている。


ワーグナーのオペラ、パイレーツオブカリビアン、ワンピースの題材ともなり、なんならフライングダッチマンってバンドもいた。


それらとは関係なく、今日はランチにさまよえるサラリーマン。お目当ての店がことごとく混んでおり、迫る時間に気持ちが焦る。


ふと海鮮丼屋さんをみれば、ランチ客がひと回りしたか空席があるので、一も二もなく入店。おや、いつの間にか券売機になってる。


慌ててメニューを選ばねばならず、目算が狂う。後客が来ないかな、と気が急くので店名を冠した丼ぶり、しかもスペシャルを選ぶ。


ご飯の量、ワサビの有無、追加トッピングなどを選び、 PASMO でお支払い。現金でないので実感がわかないけど千円を超えてるな。


券売機は、食い逃げ、オーダー間違い、注文の前後などがなくなり、いいことばかりだけど、機械が苦手な高齢者は離れるかもね。


ともあれ、程なくやってきたのは、当然ながら豪華なひと品、さすが4桁。ワサビ醤油を回しかけ、味噌汁をすすりつつ作戦を練る。


まずはサーモンから。脂がたんまりで、うまいの語源は甘いというのを実感。隙間からご飯を取り上げひと口食べれば、幸せが加速。


ネギトロふわふわ、マグロはねっとり、イカはクニクニ、トビコはプチプチ。優劣ではなく、それぞれの個性を存分に発揮してます。


大物のエビは、尻尾を外して、味噌ごと身を吸い上げる。北陸に住んでいたころ、エビといえば生の甘エビだったのを思い出すな。


給料日でもないのに、ずいぶん贅沢なランチです。バチがあたらないか心配ですが、フライングサラリーマンもたまにはいいもんだ。


ごちそうさまでした。